2011年2月16日水曜日

【NHN】フリーターゲットならでは『TERA』人気職業(韓国)

 

今年の初め、ゲーム業界に大きな衝撃を与えデビューした『TERA』は、旧正月の連休後も依然好調を継続し、安定傾向に入っている。
sgameサイト様より抜粋




ユーザーはアンリアルエンジン3を使った美しいグラフィックと、個性豊かなキャラクターの容姿、そして既存のMMORPGでは楽しめなかった迫力あるフリーターゲット方式の戦いに満足感を示しており、その結果、108週連続ネットカフェランキングトップを走る『AION』と互角の競争を繰り広げている。

この『TERA』のゲーム内状況を見ると一つの興味深い事実を発見する事が出来る。ファンタジーの世界観を元にしたゲームであるだけに、既存のMMORPGのような職業のキャラクター達が存在するのだが、専門職の人気度がこれまでのタイトルとは大きく違っているという点だ。特によく比較対象に上がる『AION』の人気職業と比較すると正反対と言えるほどの違いが見える。

現在『TERA』のホームページで確認できる職業の統計では、スレイヤー、ソーサラー、アーチャーの割合が高いが、スレイヤーのキャラクターを作成し序盤で放棄する頻度が高い為、ソーサラー、アーチャーといった遠距離型が多くの人からの人気を集めていると言える。一方でタンカーの役割をするランサーやヒーラーの役割のプリースト、エレメンタリスト等は割合こそ低いものの他ゲームと比べると比較的人気となっている。

反対にスレイヤー、バーサーカー、ウォーリアといった他ゲームでは人気の高い近接戦闘職は評価が低く、特にパーティプレイでも外されてしまう傾向があり、レベル帯が高くなればなるほど人口の割合が減少している状態だ。

この状態は『AION』と正反対であると言える。『TERA』で人気の高いアーチャーに該当するボウウィングは敬遠されており、スレイヤーやウォーリアに該当するソードウィングやシャドウウィング等の近接戦闘専門の評価が高い。また、『TERA』のエレメンタリストと似たコンセプトのスピリットウィングに至ってはほぼ見られないほどの希少職業で、プリーストに該当するキュアウィングもプレイする人が少なく重宝されている。
 


このような違いが生じた理由は、『TERA』の特徴であるフリーターゲッティングシステムにある。パーティプレイの時にヒーラーの回復が向けられた方向に対して回復する為にタンカー以外に近接の職業が多い場合、それだけ回復作業が困難になる為だ。

一方でモンスターと遠く離れて攻撃をするアーチャーやソーサラーは、元々が敵の攻撃を受けずに攻撃するというスタンスの上にヒーラーにとって回復が楽な為パーティプレイに向いている。また、高い攻撃力を備えている事もありソロプレイでも人気の職業になっている。

また、ほとんどのMMORPGにおいて必要な職業であるにもかかわらずなかなか使い手がいない事の多いヒーラー系の比率が高いことも特徴だ。もちろん他の職業に比べれば少ないが、他のゲームに比べれば相当高い率になっている。

これは、パーティプレイの比重が高くかつヒーラーの必要性が高い事と、他のゲームのヒーラーと比べて操作の楽しさが優れている事も理由の一つになっている。


他のゲームでは、使えない職業として肩身の狭い思いをしてきたユーザー達が、『TERA』では同様の職業を選択してもこれまでとは違った楽しみを味わえる為多くのユーザーが満足感を示している。

もちろん過去『AION』がそうであったように、今後のアップデートによってはこの様な状況が変わる可能性はあるが、フリーターゲットという事から遠距離職の人気はしばらくは続きそうだと見られている。

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